中国語のディクテーションノートを公開します

2024/04/01

ディクテーション リスニング 勉強の記録

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こんにちは。独学で中国語を勉強している大喬(ダーチャオ)です。

毎日の日課として,単語本で単語を覚えたり、朝の隙間時間に中国語のニュースをチェックしたりしていますが、時間と心に余裕がある時にはちょっとハードな「ディクテーション」も取り入れています。

ディクテーションは聞こえてくる文を書き取ることによって、リスニングだけでなく、書く力も同時に伸ばすことができる学習法です。

中国語のディクテーションは英語と違って漢字の羅列なので、アルファベットのようにスラスラとは書けず、かなり体力と時間を費やす学習法ですが、中国語上達のためには欠かせない学習法だと思います。


今回の記事では、私が実際に行なっているディクテーションのノートを公開したいと思います。

私もまだまだ学習者で、これが果たして正しい方法なのかもわかりませんが、ディクテーションをこれからやってみようという方や、他の学習者のノートに興味があるという方の参考になれば幸いです。

ディクテーションノート公開

私が使っているディクテーションノートを公開します。

中国語ディクテーション

使用している教材は『時代華語 4』。台湾で中国語を勉強する学生のために作られた台灣華語のテキストで、それぞれの課の「短文」のパートをディクテーションしています。

ディクテーション用に作られた教材ではないのですが、この「短文」パートはテキストで学習した文法や語彙を使った500字くらいの短めの文章で、ディクテーションをするのにちょうどいい長さです。

ではディクテーションのやり方を詳しく見ていきます。

ディクテーションのやり方

まず音声を聞く前に、ノートの準備をします。

私は少し大きめのA4サイズのものを使っています。B5でも問題ないと思いますが、A4のほうが1ページにたくさん書けるのでおすすめです。

ノートを開いたらまず右側に5cmくらいの幅の余白を作るために線を引きます。これは後で単語を整理するときに使います。

①ディクテーション開始

まず音声を聞いて全体的な意味を把握します。

大体の内容を把握したら、今度は初めから聞いてノートに書いていきます。文を書くときは2行あけてください。

わからないところは空欄にしながら書いていき、言葉は知っているけれど漢字が書けないというところは下にピンインでメモしておきます。

聴いたものを思い出しながら書いていくので、字が汚くなってしまっても仕方ないです。何度も聴いていると「的」を書き忘れていたり、後で書こうと思ってスペースを開けておいたらスペースが大きすぎて空白になってしまったり、後で見返すとかなり汚いノートだなと思うのですが、勉強のためなのでこれも仕方ないです・・・。

音声を止めたり何度も聞いたりして、これ以上は無理というところでテキストと照らし合わせ、正しい中国語を青で書いて訂正します。

②訂正する

テキストを開いて、自分の書いた文章と照らし合わせ、青ペンで訂正していきます。

ここでは文字だけをチェックし、漢字の訂正だけにとどめます。ピンイン、声調などは次のステップで確認します。


中国語ディクテーション


なお、ここであまりにも空欄が多い場合は難易度を見直したほうがいいかもしれません。ある程度の単語の間違いは問題ありませんが、文章単位で空欄が多い場合は、少し難易度を落としてみてください。

知らない語彙が多すぎる場合はもっと内容の簡単なものを、スピードが速すぎて書けない場合は速度を調整して再チャレンジしてみましょう。

③ピンインを振ってみる

正しい中国語が書けたら、今度はディクテーションした下の行にピンインを書いていきます。

私の場合は二声と三声の違いや、gのあるなし、h(巻き舌)のあるなしが弱いので、ピンインを自分で書いてみるのは結構いい練習になっています。

ピンインが正しく書けないということは、普段でも間違った発音で話しているということなので、自分の発音を見なすいい機会です。

ディクテーションに使ったテキストにピンインが載っていれば訂正作業は簡単なんですが、私が使っているテキストのようにピンインがついていない場合は、自分で辞書アプリなどを使って調べます。少しでも「あれ?」と思う箇所があれば必ず確認するようにします。

曖昧をなくすことがとても大切です。

④単語や文法の整理

ここからは自分の学習の時間です。

先ほど作っておいたノートの右端スペースに覚えたいことを書き込んでいきます。

中国語ディクテーション



緑で囲ってある部分は、ピンインや声調が間違っていた単語。赤ペンで正しい発音を書きなおしています。

中国語ディクテーション


ちなみにほとんどが三声と二声を勘違いして覚えているミスです。

オレンジで囲ってあるのは、読めるけど漢字が思い出せなかった語。普段スマホやパソコンでしか字を打たないので、実際に書こうとするとなかなか思い出せないんですよね。

日常生活で漢字を書くことはほとんどないんですが、知らないよりは知っておいたほうがいいので、テキストに出てきた中国語はなるべく覚えるようにしています。

ディクテーション学習の作業が終わったら、もう一度音声を聞いて復習するのを忘れずに!

ディクテーションに使う素材について

ここまで私なりのディクテーションのやり方について紹介してきましたが、ディクテーションに使用するテキストについて考えを書いておこうと思います。

自分の中国語力よりも少しレベルを落とす

もしこれからディクテーション用のテキストを探そうと思っているなら、読んでギリギリ意味がわかるテキストはディクテーションには少し難しすぎるかもしれません。

目で見れば見逃すことのない語でも、音声になると聞き逃してしまうことがあるように、私たちは耳で聞くよりも目で見た方が理解力が高まります。

ですから、例えば今の中国語のレベルがHSK5級くらいなら、HSK4級のレベルのものを使用するとちょうどいいかなと思います。

ちなみに私は勉強に使用しているテキストは『時代華語 5』ですが、ディクテーションでは1つレベルを下げた『時代華語 4』 を使っています。

ディクテーション専用のテキストでなくてもOK

もし簡単に手に入るのであれば、ディクテーションの練習にはディクテーション専用のテキストを使うのが一番いいでしょう。

私の場合は台湾華語のディクテーション教材が見つからないので普通の総合テキストを代わりに使っていますが、これはこれで問題ないと思っています。

普段使っている総合テキストなら、別にテキストを用意する必要もないし、新しく学んだ語彙や文法もディクテーションを通して復習することができるので一石二鳥です。

HSKや中検の問題集を使うのもテスト対策になり良さそうですね。

台灣華語の学習者はHSKや中検のテキストだと発音や声調が異なる場合があるので、台湾の書店で手に入る台灣華語のテキストか、TOCFLの問題集のリスニングパートを利用するといいと思います。

30分ほどで終わる長さのものを選ぶ

音声を何度もきいてノートに書き落とす作業は結構体力を使います。

ですから、長くても30分ほどで一連のディクテーション学習が終わる程度のものを選ぶといいと思います。

私は2分半から3分ほどの長さの音源を使ってディクテーションをしています。これくらいなら訂正作業や復習も入れて30分くらいで終わります。

3分の音声だと短い印象があるかもしれませんが、これをノートに書いていくのは思った以上に大変な作業です。

よほど集中力に自信がある人以外は、欲を出さずに3分程度の音声にとどめておきましょう。

ちなみに私は、1回のディクテーションは見開き2ページ分にとどめるというマイルールを勝手に作っています。テキストに出てくる1つの「短文」は5分くらいの長いものもあるのですが、私はノートの2ページ目の最後に近づくとキリがいいところで音源を止めます。

頑張りすぎないのも長く続けるコツです・・・。

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大喬(ダーチャオ)です。 台湾に来て20年。台湾人の夫、娘と3人で暮らしています。

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