『時代華語 5』の試教版(正規版のほぼ半額!)が出たので買ってみた

2024/02/24

テキスト

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ついに試教版の『時代華語 5』が発売されたので早速購入してみました。

試教版ということで、お値段はなんと正規版のほぼ半額。お試し版とはいえ、そんなに安くて大丈夫なんでしょうか。正規版と何が違うのでしょうか。

そこで今回の記事では、定価の正規版と半額の試教版の中身を比べてみて気づいたことなどを書いていきたいと思います。ただし、『時代華語』の5の正規版は当然ながらまだ出ておりませんので、『時代華語 4』の正規版と比べながらクオリティなどを検証します。

「試教版でもちゃんと使えるの?」
「正規版が出るまで待つべき?」

と、試教版の購入に不安のある人の参考になれば幸いです。

試教版

『時代華語4』の巻頭説明によると、『時代華語 4』の試教版が出版されたのが2019年11月。翌年の2020年7月に「國家華語測驗推動工作委員會」による審査に合格、各学校からのフィードバックをもとに、2021年8月に正規版が発売されたそうです。

つまり試教版が発行されてから正規版が発売されるまでに、少なくとも1年半くらいはかかるということですね。

『時代華語 5』の試教版が出版されたのが2023年の11月です。これからいろんな大学や語学学校で使ってもらい、フィードバックを回収した後、順調にいけば正規版は2025年の8月ごろに発売開始されるということでしょうか。

では実際に試教版の中身をみてみます。正規版と値段が全然違うのですが、どうしてこんなに安いのでしょう。

1・全ページモノクロ印刷



試教版はカラーではなく、全てのページがモノクロです。

モノクロというのは黒と白というわけではなく、黒、グレー、白のモノトーン印刷になります。

テキストで使われている写真も文字も全てモノトーンですが、個人的にはあまり支障はありません。グラデーションもなかなかきれいに印刷されていると思います。

ただし、3人の対話の箇所では、登場人物のセリフが、黒、グレー、薄いグレーという色分けになっているのですが、正規版のカラー印刷と比べてちょっと区別がつきにくいかなという感じはします。

とはいえ、私がまだ学生だった頃に学校で使っていた英語の教科書の対話文もカラー分けはされていなかったし、普段読む小説なんかは黒一色ですし、カラーと比べなければモノクロ印刷でも全く問題ないかなという気もします。



2・紙が薄い(ような気がする)

正規版(華語4)の総ページ数が518ページ、試教版(華語5)の総ページ数が538ページなのですが、本の厚さはページ数の多い試教版(華語5)のほうが微妙に薄くなっています。

触った感じはそこまで違いは感じられません。でも、20ページ増えれば2ミリくらい厚くなりそうなものですが、試教版は逆に2ミリほど薄いんです。

紙が薄いということは、それだけペンの裏写りを気にしなければいけないということですが、幸いにも私が勉強の時に使っている「juice up」のブルー0.5ミリはそこまで裏写りは気になりませんでした。裏から見ると書いた少し文字が見える程度で、裏抜けはしていません。

私は裏抜けさえしなければ大丈夫だと思うタイプなのですが、もしかしたら人によっては気になるポイントかもしれません。たくさん書き込みをするタイプの人はペンを選ぶ必要があるかと思います。

3・音声のクオリティが低い

試教版でもQRを読み取ると本文の音声を聞くことができます。

ただし正規版の華語4と違って、試教版の華語5の音声にはBGMが全然なく、ただ原稿を読み上げているような感じです。ノイズの処理も完全には行っていないようで、紙の原稿をめくっているような音や息つぎのような音も少し聞こえます。

読むスピードも、はっきりとはわかりませんが、華語4と比べて少し遅いような気がします。

しかも!

試教版にはなんと生詞の音声データがありません。

私は華語4で勉強していた時は、生詞と例文の音声を何度も聞いてシャドーイングの練習を行っていました。新しい単語と短い例文を何度も聞くことで、発音の癖を矯正しつつつリスニングやスピーキングも効果的に練習できると思っているからです。

ですから、まだ試教版とはいえ生詞の音声収録がカットされているのは少し残念だなと思いました。

結論

「試教版はお値段相応のクオリティである」

華語4の正規版の定価が960元なのに対して、華語5の試教版は560元。私は出版元である正中書局のサイトで購入したので、さらに割引が適用されて504元になりました。

送料や支払い手数料なども含めると最終的には644元になってしまいましたが、それでもかなりお安く買えたので、私は買ってよかったと思っています。

ページ数から推測すると、正規版は960元以上、1年半ごともなると価格調整で1000元くらいになってしまうかもしれません。クオリティ重視の人は2025年に出るであろう正規版を購入するか、同じくらいのレベルの他の教材(『實用視聽華語 5』など)を検討するのが無難かなと思います。

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大喬(ダーチャオ)です。 台湾に来て20年。台湾人の夫、娘と3人で暮らしています。

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