こんにちは。台湾在住20年以上の大喬(ダーチャオ)です。
台湾で使われる台湾華語の単語だけを効率よく勉強したい、そう思ったことはありませんか。
台湾で使われる単語の勉強をしたいと思っても、日本の本屋で売られている単語帳のほとんどがHSKや中検などの検定対策のものばかりで全て簡体字。
簡体字が問題なく読めたとしても語彙によっては台湾と中国とで声調が違うものももあるし、中には台湾では全く使われない語彙もあります。
前の記事で紹介した『キクタン中国語』は繁体字表記もあるので他の単語帳よりは使いやすいですが、やっぱり声調などの他の問題は残ったままです。
そこで今回の記事では、台湾で使われる語彙だけを効率よく覚えるためのTOCFLの単語表を紹介します。
これはレベル別になっているので、自分にあったところから学習を進めることができます。
もちろん、台湾で出版されている中国語のテキスト(視聽華語,當代中文など)を使って勉強している人は、テキストだけで十分だと思います。しかしそうでない人は、この公式単語表を使ってみるのもいいかと思います。
TOCFLの単語表を使って効率よく学習
TOCFLは「華語文能力測驗」(Test of Chinese as Foreign Langage)のことで、台湾の国家中国語能力試験推進委員会による、中国語を母国語としない方への台湾華語能力試験です。
日本で受ける中国語の試験といえば、やはり中検やHSKが主流だと思うのですが、台湾で中国語(台湾華語)の試験といえばTOCFL。台湾で勉強している外国の方は、大学進学や就職のためにTOCFLを受ける人が多いのではないでしょうか。
TOCFLは6つのレベルからなっています。
- Level 1(A1入門級)
- Level 2(A2基礎級)
- Level 3(B1進階級)
- Level 4(B2高階級)
- Level 5(C1流利級)
- Level 6(C2精通級)
TOCFLは台湾で台湾華語を勉強している人が目指す検定試験ですが、そのTOCFLの公式サイトで、試験問題に出題される約8000語の単語表を公開しているんです。
(※全て出題されるわけではありません。あくまで目安です。)
つまり、台湾で使われる語だけを難易度に分けてリストアップしてありますので、これを使えば無駄なく効率よく勉強できるというわけです。
PDFで公開していますので、印刷もダウンロードも簡単です!もちろん無料!!
公式サイトからダウンロードできる「華測詞表」
この単語表ですが、TOCFLの公式サイト( https://tocfl.edu.tw/ ) の「華測詞表」の「華語八千詞」からダウンロードできます。
ファイル圧縮形式がRARとなっていますので、そのままでは開ません。リストを開くには圧縮ファイルを解凍できるアプリのインストールが必要となります。
さてTOCFL公式サイトの単語表ですが、試験範囲とされる単語がピンインのアルファベット順に並んでいて、その隣にピンイン、そして品詞が英語で書いてあります。
品詞の解説は公式サイトの同じページの「華語八千詞表調整說明」にありますので、わからない場合は調べてみてください。
私はTOCFLを受験する予定はありませんが、この表を印刷して単語を覚えていっています。
この表には当然ながら日本語訳はないので、意味のあやふやなものは自分で調べています。
またこの表には例文もありませんので、ネットで「〇〇 造句」と検索して、そこに出てきたサイトから使えそうな例文を拾ってノートに書き込んでいっています。
(*中には簡体字で書かれたものを繁体字に直しているだけのサイトもあります。こういったサイトの例文は台湾では不自然に感じるものも含まれています。URLに.twが含まれているサイトを選びましょう)
意味や例文が書かれていないので難しく感じたり、学習が単調になったりするかもしれません。
しかし、市販の簡体字の単語帳を使うよりもTOCFLの単語表の方が効率よく学習できますし、意味や例文を自分で調べるのもいい勉強になると思うので、かなりおすすめです。
これに音声がつくと完璧なのですが、調べたところ正式な音源は存在しないようです。
ちなみに、公式サイトで公開されている8000語リストは、レベル1からレベル5までです。レベル6は公開されていないようで、探しても見当たりませんでした。
最上級のレベル6にもなると、こういった試験対策用の単語表を使う勉強は必要なくなるのかもしれませんね。
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