こんにちは。大喬(ダーチャオ)です。
皆さんはどんな中国語の辞書アプリを使っていますか。
日本で開発されている中国語の辞書アプリはほとんどが簡体字のものです。中には繁体字に切り替えられるものもありますが、そもそも台湾で使われている発音、声調と違うものも多いので、台湾中国語の学習者にとっては完璧なものではありません。
私は、「北辞郎」というアプリと、「萌典」というアプリを使っています。
「北辞郎」は日本語の意味を知りたい時、「萌典」は台湾での発音を調べたい時というふうに使い分けています。どちらも無料アプリです。
今回の記事では、私が普段使っている中国語辞書アプリ「萌典」を紹介します。
オードリー・タンさんによって作られた辞書アプリ「萌典」
「萌典」は、中国語、台湾語、客家語、英語、ドイツ語、フランス語など、複数の言語に対応しています。
残念ながら日本語には対応していないのですが、その理由はこちらの「幻冬舎」さんの記事を読むとわかります。とても面白い内容なのでぜひ読んでみてください。
特徴① 注音とピンイン表記
台湾では幼稚園の頃から注音(ㄅㄆㄇㄈ)で中国語を学習します。漢字がまだ書けない子たちは、この注音を使って単語を書いたり文を書いたりします。
娘がまだ漢字の書けない年齢だった頃、母の日に注音で書かれた手紙をもらったのですが、読むのがとても大変だったのを覚えています。
台湾にはピンインができる人は非常に少なく、中国から来た人や中国語を教えている教師以外はほとんどピンインが分かりません。パソコンやスマートフォンでの入力もピンインではなく注音を使います。
ですから、台湾で普通の辞書を購入しても注音しか表記されていないので、ピンインしか分からない人にとっては全く使い物になりません。
でもこのアプリなら以下の3種類から表記方法を選ぶことができます。
- 注音拼音共同顯示(注音とピンイン)
- 注音符號(注音)
- 羅馬拼音(ピンイン)
自分の使いやすいように切り替えができるのは学習者にとってありがたいですね。私は注音とピンインの両方タイプを選んで使っています。
特徴② サクサクと検索が進む
ある単語を検索し、その意味を読んでいると、またその中に読み方の分からない単語が現れて・・・。外国語学習者にはよくある問題だと思います。
そのような状況に陥ってしまっても、「萌典」なら簡単に調べることができます。
例えば、「國語辭典」の読み方を調べていたら、解説文に出てくる「編輯」の読み方が分からないとします。こういう時は、単純に「編輯」をタップするだけで「編輯」のページにとび、その言葉を調べることができます。
そして、もし「編輯」のページで出てきた「鑑別」の読み方を知りたかったら、またその語をタップするだけで「鑑別」のページに飛ぶので、このようにどんどん無限に調べていくことができます。
こうやって、読み方がわからない単語がなくなるまでずっと調べていくといい勉強になって面白いですよね。
特徴③ 書き順も示してくれる
難しい漢字をどうやって書くか知りたい時は、単語の横の鉛筆マークをタップすればOK。
繁体字には日本で使われる漢字よりも難しい漢字が多くあります。それで、スマホの画面での小さい文字になると、画数が多すぎて目の悪い私は漢字がはっきりと見えません。(老眼かな)
「龜」←この記事を読んでくださっているみなさん、これはっきり見えますか?画面を見ながらこの通りにかけますか?私はスマホならピンチアウトしてなんとか確認できる程度です。
このアプリなら、「龜」や「犧」のような難しい漢字の書き方を簡単に調べることができます。画面が大きいので、目の悪い私でも正しい漢字を確認できます!ピンチアウトしなくても!
余談ですが、台湾の子供たちはもちろん「龜」という字を学校で習い、テストの時にはそう書きますが、普段は中国で使われる簡体字を書くことも多いです。
特に最近の若い子たちは、学校で使うノートやメモなどは、画数の少ない簡体字を好んで使っています。私の主人は40代の台湾人ですが、簡体字はあまりわからないそうです。時代ですね!
特徴④ 単語だけでなく説明文も音声再生できる
例えば上の「龜」の横にある再生ボタンを押すと、読み方、部首、画数、そして単語の解説部分まで読み上げてくれます。
これはリスニングのいい練習にもなるので気に入っています。ただし音声が再生できないバグが発生することも多々あります。それさえなければ完璧なのですが・・・。
広告のつかない完全無料の良質アプリですので、気になった方はぜひ使ってみてください。こちらからダウンロードできます。
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