中検準1級レベル『キクタン中国語【上級編】』はじめました

2023/01/04

単語

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こんにちは。台湾在住20年以上になる大喬(ダーチャオ)です。

20年以上も台湾にいるとは言え、中国語はまだまだ学習中。最近は、とにかく語彙を増やすことに重点を置いて勉強しています。

今まで使ったことのある単語本は「キクタン中国語【中級編】中検2級レベル」。これは何周かして、四字熟語以外はほぼ大丈夫です。

この単語本で勉強した後は「キクタン中国語【上級編】中検準1級レベル」を使って勉強しようとして・・・途中でやめてしまいました。

もしかしたら1周はしたのかもしれませんが、その後にほったらかしすぎてあまり覚えていません。どちらにしろ、とても「勉強した」「覚えた」と言えるほどは勉強していません。

そうやって難しくてあきらめてしまった「キクタン中国語【上級編】」ですが、最近になって最初から丁寧にきちんと勉強しなおそうと決め、ただいま学習中です。

勉強をあきらめてしまった頃は「難しい」「こんな単語使わない」と思っていた単語でも、今思えばやっぱり覚えた方がいいと思う単語が多くて、改めて勉強は面白いなと感じています。

キクタン中国語【上級編】のレベルは?

表紙のカバーには「中検準1級レベル」と書いてあります。

そしてそれがどのくらいのレベルかというと、SHK6級、TOCFLの高階級(B2)あたりだそうで、俗にいう中級から上級と呼ばれるレベルです。

『台湾華語(中国語)能力検定試験 ーTOCFL公式サイト』に中国語の試験のレベル相関表がありましたので引用させていただきます。



どんな単語が含まれているかというと、個人的な感想ですが、とても簡単な単語も難しい単語もあります。

私が思う簡単な単語の例としては日常でよく使うもので、

  • 發抖/震える
  • 梳/髪を梳かす
  • 抽屜/引き出し
  • 床單/ベッドシーツ
  • 噁心/気持ち悪い
  • 蹲/しゃがむ

などなど、初級じゃないのかと思えるほどのレベルの単語も多いです。

逆に知らなかった単語もまた多く、

  • 癱瘓/半身不随になる
  • 攀升/数値が上昇する
  • 盤旋/旋回する
  • 摟/肩を抱く、肩を組む、抱き寄せる
  • 湊合/寄せ集める

などが私にとっての新しい単語です。特に「摟」「湊合」などは子供に聞くと学校でもよく使うらしく、勉強になりました。

ちなみに「湊合」は寄せ集める、数を合わせるという意味では知っていたのですが、学校では「2人(男女)をくっつける」という意味で「湊合他們」とよく言うそうです。面白いですね。

具体的な単語の勉強の仕方

では実際にどうやって単語を勉強しているのか、キクタン上級編に出てきた「蒙混」という単語を例にとってやってみます。

1・辞書アプリで繁体字とピンインを確認する

オードリー・タンさんが作成した無料辞書アプリ「萌典」を使って繁体字とピンインを確認。単語帳にはピンインも載っていますが、台湾では読み方や声調が中国と異なる場合があるので、1つ1つ辞書で確認します。

例えば「蒙混」の場合、繁体字は「矇混」。「矇」の声調は、中国では二声ですが、台湾では一声です。

中国では→méng hùn
台湾では→mēng hùn


他にも「粘貼」は発音から異なり、

中国では→zhān tiē
台湾では→nián tiē

となります。

2・日本語の意味を確認する

単語帳に日本語訳が載っているので確認。ピンとこないときは辞書で調べます。

辞書で調べるとき、「萌典」には日本語訳がないので、「北辞郎」というアプリで調べます。それでもしっくりこない場合はグーグルで例文を見つけて自分なりに納得する訳を見つけることもありますが、ここでは「騙しごまかす」という訳でOKなので次に進みます。

3・例文を確認する

右ページに記載されている例文を声に出して読んでみます。キクタン上級編の例文にはピンインが振られていないので、読めない語、声調や発音に自信がないものは全て調べます。
また、簡体字で書かれていてわからないものは辞書で調べます。

簡体字がわからないときは、辞書やグーグルの検索バーに見よう見まねで簡体字を手書き入力すると、候補として繁体字が上がってきます。私は「过关」がわからなかったので、萌典を使って手書きすると、1番初めの候補に「過關」と出てきました。

キクタンの例文:你不要老想蒙混过关,要扎扎实实地工作。
   (你不要老想矇混過關,要紮紮實實地工作。)

4・日本語と照らし合わせる

・矇混過關・・・その場をやり過ごす
・紮紮實實・・・地に足をつけて
 ※声調が異なる。台湾では「zhá zhá shí shí」


你不要老想矇混過關,要紮紮實實地工作。
(何とかごまかしてその場をやり過ごすことばかり考えないで、地に足をつけてしっかりと仕事をしなさい)

矇混は騙しごまかすという意味ですが、「矇混過關」「矇混過去」というふうに使われることが多いようなので、セットで覚えます。

辞書書で調べた例文:
今天你一定得給我一個交代,別想再用三兩話矇混過去。
(今日こそ納得のいく答えをください。適当な言葉でごまかそうとしないでください。)

5・日本語から中国語を言ってみる

例文を正確に読むことができたら、最後に日本語から中国語に訳す練習をします。

日本語だけを見ながら正しい例文が言えるかチェックしてみます。例文はキクタンに記載されている1文で十分なのですが、他にも言えるようになりたい文をほかの教材や辞書などで見つけた場合は、その文を使って練習したりもします。

例えば先ほどの2つ目の文章は、グーグルで調べた例文です。私がいつも使うのは、日本語で書かれたサイトではなく、台湾人が中国語を調べるためのサイトなので、とても自然かつ正しい文章を学ぶことができます。

単語帳の活用法など

単語はどこまで覚える?

繁体字とピンインを調べていると、たまに辞書に載っていない単語も出てきます。そのような単語は子供に確認して、子供も知らない単語であれば覚えるのは後回しにします。

子供が知らないのは年齢的な問題もあるかもしれませんが、辞書に載っていない単語は、台湾では使われない単語である場合が多いです。

それから単語は書いて覚えた方がいいのか、という問題ですが、私は調べたことは単語本に書き込んでいますが、単語を書いて覚えたりノートに書いたりはしていません。

私は作文が必要な中国語の検定を受ける予定はありませんし、日常生活において氏名と住所以外に私が何かを書かなければいけない状況は今までにもなかったので、読めて話せればいいかなと。

その代わり、声調を覚える時は人差し指で空気中に書きながら発音しています。

例文の活用

キクタンで単語を勉強する時には、新しい単語だけでなく例文もしっかりと活用しています。

上級編の例文にはピンインは書かれていません。ですからまずは自分で声に出して読んでみます。

読めない単語はもちろん、いつも使うような馴染みのある単語であっても、発音や声調で少しでも疑問を持ったらすぐに調べて書き込むようにしています。

ピンインを全て書き込むようなことはしていません。

私の場合、例えば "guan" なのか"guang"なのか、"cou" なのか "chou" なのかといったところがかなり曖昧です。二声と三声もよく間違えます。

zi, ci, si, と zhi, chi, shi が曖昧なのは台湾人あるあるだよね。





それから例文の中のちょっと難しい単語なんかも合わせて覚えるようにしています。

例えば、「攀升(上昇する)」という単語の例文が

「通貨膨漲導致了日用品價格的不斷攀升」
(インフレは日用品の際限のない値上がりを招いた)


だったんですけど、「通貨膨漲」という単語も一緒に覚えるようにしました。「通貨膨漲」の日本語はインフレ。通常は略して「通膨」といいます。ちなみに対義語は「通貨緊縮」。

今までの私だったら「インフレなんて言葉は私の生活には必要のない単語」と切り捨ててたんですが、今はこうした単語も積極的に覚えるようにしています。

この単語を勉強した日の夜のニュースで、まさしく「通膨」という言葉が出てきて感動しました。

キクタン中国語 上級編



単語の勉強進度

キクタンは1日の学習語彙量を16語(1ページ8語)として13週間で覚えるように作られていますが、私は自分のペースで進めています。

ページによっては8語とも既習の単語である場合もありますし、逆に8語とも新語彙の場合もありますので、1日に進めるページ数は異なります。

覚える単語数やページなどのノルマは特には決めていないのですが、なるべく毎日1時間の中国語の勉強時間をとるようにしています。

まとめて1時間取れない場合は、30分ずつ分けて勉強する日もあります。

この単語本に収録されているのは四字熟語を含めなければ1000語ほどで、今ちょうど半分を超えたあたりです。

1回で覚えようとは思っていないので、最後まで熟読したらまた最初から例文で日本語訳から中国語にする練習を繰り返そうと思っています。


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大喬(ダーチャオ)です。 台湾に来て20年。台湾人の夫、娘と3人で暮らしています。

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